爆誕
2026年秋、令和の時代にアイカツ!が帰ってくる。
「アイカツ!アンコール」として_____
私の中で眠っていた女児が再び目を覚ました気がした。
思い出したのだ。
籠に3DSとバインダーを携え、公園へ自転車を走らせた日を_
初めて出したプレミアムレアドレスをこっそりポケットへ入れて学校へ通った日を__
ツインテールを巻いてもらい、水色のリボンで留めてモーリーファンタジーへ向かった日を___
私のアツいアイドル活動
アイカツ!
始まりますっ! フフッ
こうして、かつてアイカツに夢中だった女児は、
無事にアイカツおばさんへと進化した。
初代アイカツ!を楽しんだ当時の思い出や手元に残しているカードの紹介、時に黒歴史などなど
今回は沢山語っていこうと思う。
今回は自分語りアイカツおばさんなので思い出話が多いが、稼働当時のことを知りたい人、懐かしさに浸りたい人は読んでいってほしい。私も懐かしさを誰かと共有したいのだ。
うんうん、それもまたアイカツだね☆
アイカツ!との出会い
小学生時代まで遡る___
私は”女の子らしくすること”にとても強い嫌悪感を持っていた。
女性はすぐ感情的になって他人に当たるからか、男性に見下されることがあるからか、
理由は定かではないがとにかくスカートもアイドルも本当にダメだった。
と言いつつボーイッシュな見た目をしていたわけではないので、極端に女性らしいものが苦手だったのだと思う。
この時は小学校3年生くらいだったと思う。既に同じ地区の女の子はアイカツを楽しんでいた。
ちょうど第1シーズンの頃だ。
私はその子たちの話を聞いて、「ぶりっこじゃん、気持ち悪い」と思った。何なら言ったかもしれない。
当初は自分がアイカツをするなんて思わなかった。ゲームセンターで板野友美のパネルが付いたキラキラした筐体を横目にポケモントレッタをしていた記憶がある。
スターライト学園入学
妹がきっかけだった。妹が友達もアイカツをやっているから自分もやりたいと言い出したのだ。
当時妹は幼稚園児だったのでリズムゲームは1人でできない。
母から一緒にやってあげてほしいと言われたのだ。苦手意識があるとはいえ、妹のためなら仕方がないと筐体の前に並び、100円を投入した。
2014シリーズの1弾だった。丁度ドリームアカデミーのアイドルが参戦してきた頃だ。
どのようにプレイしたかは覚えていないが、アイカツカードを眺め、綺麗だと思ったことは覚えている。
プレイし終わり、カードを眺めながらダイソーで母の後を着いて歩く。
「ママ、これなんて書いてあるの?」
「スイングロック、だって。」
「これは?」
「エンジェリーシュガー。」
そんなやり取りをした。母はカード用のバインダーをその場で買って与えてくれた。
妹のためにやっていたはずが、私の方が熱中してしまった。
最初にプレイした時のカードは妹の物だったが、私が管理をしているうちに自然と私の物になった。
私のアツいアイドル活動の始まりだった。
LoLi GoThiCとユリカ様
同じ地区の女の子達とさらに共通の話題ができ、私たちの会話はアイカツでもちきりになった。
最初は嫌な態度を取っていたのに手のひらを返した私を皆は喜んで迎え入れてくれた。
私が最も惹かれたのは「LoLi GoThiC(ロリゴシック)」、ゴシックロリータのブランドだ。
そしてそのブランドを華麗に纏うアイドル、藤堂ユリカ様だった。
きっかけは覚えていない。アニメやカードを見てただ単に好みだったのだと思う。
同時期に青い鳥文庫の「黒魔女さんが通る!!」を読んでいたのでゴスロリ好きが相互に影響し合っていた。どちらが先かはわからない。
ユリカ様は吸血鬼。ドラキュラ伯爵の末裔として600年生きている。
彼女の代表曲、「硝子ドール」はアイカツ!アンコール公式YouTubeチャンネルにて618万回再生されている(2026年9月現在)。アイカツ!筐体稼働期から10年近く再生回数不動の1位を誇っている。
この楽曲はメタルロックで、女児アニメの曲にあるまじきくそ長いギターソロ、シンセソロパートでメタル界隈がざわついたらしい。
ユリカ様はX JAPANを聴きながら幼稚園へ輸送されて育った私の耳もがっちり掴んだのだ。
ユリカ様に夢中になっていたのだが、当時のアイカツ!2014シリーズの1~4弾はロリゴシックのドレスが登場しなかった。
ロリゴシックのドレスが欲しい、「硝子ドール」で遊ぶならロリゴシックじゃないと!
そんな私を見かねた友人たちは、自身が持っていた第1シリーズのロリゴシックのコーデを譲ってくれたのだ。カード1枚ではなく、コーデ単位でだ。
2人から2コーデとその他にも何枚かもらった。本当にいい友人達だった。
この時のカードは今でも持っている。1番のお気に入りは
「ブロックチェックコーデ」。

赤×黒のカジノ風の見た目と指先だけ出る手袋が粋だった。
(プリキュア5GoGo!の変身後や仮面ライダーWのフィリップの衣装など、手の甲が隠れるのが当時の女児目線のおしゃれだった。主観だが。)
第2シリーズの第5弾 ついにユリカ様のプレミアムレアドレスが登場する。
友人とアイカツYouTubeチャンネルの告知動画を見て、ランドセルを背負って下校途中に
ついに来たね、楽しみだね、と話をした。
絶対に全部そろえたかった。だが、アイカツのプレミアムレアドレスは4枚からなる。
お小遣いをもらっておらず、お年玉しか使えない当時の私には到底無理だった。
友人とアイカツをしに行ったことがあった。(アイカツは両サイドのボタンで2人プレイが可能)
2人で100円ずつ入れ、2枚のカードが排出される。
友達のカードが落ちてきたとき、カード取り出し口のシルバーの金属が虹色に光っていた。
アイカツのプレミアムカード特有の虹の反射だった。
私が切望していたユリカ様のプレミアムレアドレス。
「ナイトメアカプリコーンブーツ」だった。
譲ってほしかった。でもそんなこと言えるわけがない。プレミアムレアドレスは装飾が他のレアリティのカードと全くもって違う。服自体もカードも。
スターライト学園の生徒もドリームアカデミーの生徒も皆が欲しいカードだ。
少し寂しい思いになって「良かったね。」と言いかけたとき、
「交換しよう。」
「〇〇(私)ちゃん好きだもんね。」
この時のことは12年経った今でも覚えている。ちなみにこの子はロリゴシックのコーデをくれた子とは別の子である。
私の周りには素晴らしいアイドルしかいなかった。
次の6弾あたりから、私はアイカツをやらなくなった。単純に飽きたのだと思う。
お金をついつい使いすぎてしまうし。(当時の使いすぎた、とは1日2,000円であった。知らぬ間にデフレが起きたらしい。)
子供が少ない地区だったので友人達とは変わらず仲良くしていた。
おしゃもじをマイクに持ち替えて
お弁当屋を営むようにアイカツから離れていた。
小4だった私は小6になっていた。
再びアイカツを始める。復帰した理由は覚えていない。たまたまアニメを見た、とかだと思う。
この頃は中学校へ進む事に不安でいっぱいだった。環境が変わるタイミングで神経症気質になりやすいので、そんな時は懐古するようにしている。
昔好きだったことをもう一度しよう。なんて心持ちだったと思う。
復帰したのは2016シリーズの第1弾が終わるくらいのタイミングだった。
主人公は星宮いちごから大空あかりへ変わっていた。北海道出身のアイドル、大地ののと白樺リサが登場した辺りだった。
懐かしさや変化した切なさを感じながら当時のカードを使ってアイカツを再び楽しんだ。
6年になってお小遣いが解禁されたので中古ショップでアイカツカードを買い揃えることができた。
これが大人の楽しみ方か~ なんて思っていた。財力を味方につけると趣味は本当に楽しい。
ショップやメルカリを探し、昔の夢を叶えた。
「ナイトメアカプリコーンコーデ」の完成だ。

アイカツのプレミアムレアドレスで一番入手しにくいのはアクセサリーだ。謎に高値が付きやすい。白かけが多いが何とかメルカリで購入できた。
このコーデで「永遠の灯」をプレイした。推しのステージ最高。ユリカ様、お慕い申しております。
それから私は、最新弾のプレミアムレアコーデでアイカツするという夢も叶えた。
欲しいカードを手に入れられる。とても楽しい時間だった。
そんな時間も長くは続かなかった。
2016年シリーズ第3弾の時期に、アイカツ!の稼働終了が発表された。
せっかく楽しめるようになったのに、嫌なこと忘れられてたのに、、、
泣いた。過去に現実逃避をしに行っていたのに急に現在に引き戻されてしまった。
もう最終弾のカードもなくなるだろう、アイカツ!ができるのも最後かもしれない。
そんな最後のステージは永遠の灯、ナイトメアカプリコーンコーデを選んだ。今でもこの時のことは良く覚えている。
そして、次にイオンに行った時、アイカツ!があった場所にはアイカツスターズが設置されていた。
アイカツスターズも少しプレイしていたが、ハマれなかった。キャラデザは断然初代アイカツのほうが好きだからだ。思い出も詰まっている。スターズにはユリカ様がいない。
こうして私は再びマイクをおしゃもじに持ち替え、私の中の女児は深い眠りについたのであった。
そして現在へ繋がっていく。
ユリカ様が教えてくれたこと
冒頭で女の子らしくすることが嫌いだったという話をした。
昔の私は女の子らしく、が人に媚びることだと思っていたのだろう。今でも思ってしまうことがある。
でもきっと間違っている。
アニメアイカツでユリカ様のプレミアムレアドレスのエピソードは2つある。この2つ目の話をしたい。
そう、「ナイトメアカプリコーンコーデ」のエピソードだ。
握手会に本を片手にやってきた内気な少女がユリカ様にこう質問する。
「どうしたら私もユリカ様みたいに強くなれますか?」
ユリカ様はその場で答えることができなかった。
最終的に彼女は答えを見つけ、少女の問いにこう答える。
「私が強くなれたのは、大好きなロリゴシックのドレスでアイカツしたい!って気持ちがあったから。」
そして彼女はナイトメアカプリコーンコーデを纏ってステージに降り立つ。
おしゃれをすること、かわいい服を着ることは決して誰かに媚びへつらうことではなく、自分が自分を好きになるための手段なのだ。
内気な女の子と内向的な自分を重ね、私もユリカ様からその言葉をもらったような気分になった。
私は自分の思う好きな姿で今日も外へ出る。Y2K、モード系、柄シャツ、ゴスロリ
雑誌のコーデと違うけれど、流行の服ではないけれど、これを着ている自分は少し強くなれる気がする。
自分を愛する方法を、ユリカ様は教えてくれた。
終わりに
そんなこんなで、私は無事にアイカツおばさんになった。
今回これを執筆して、当時の理由がわからなかった感情や忘れかけていた思い出が今になって蘇った。
あの頃自分が好きだったものは、私の想像以上に自分の趣味嗜好の原型になっていた。
私は、ユリカ様に引っ込み思案な自分を投影して憧れを持っていたんだろうな。
個人的に好きなSHINING LINE*の歌詞で締る。
今回のアイカツ!格言
あこがれが最初の道しるべ
【アイカツおばさん夢女子編】
ここからは私が夢女子をしていた話をする。黒歴史になる。閲覧注意だ。
誰の夢女子をしていたか、それはもちろんユリカ様である。
アイカツは学生証(ICカード)を持つことで自身のアバターを作ることができた。ICカードにはスターライト学園とドリームアカデミー両方あったと思う。
アイカツのプレイヤーは皆アイドルをしている学生なのだ。
オーディションやお仕事と銘打ったリズムゲームをプレイし、経験値を上げてファンを増やす。
更に、当時のアイカツホームページではマイルームというものがあった。
もうサイトは残っていないが、参考までにYouTube動画を貼っておく。
アイカツをすればするほど寮のお部屋を自分好みに模様替えできるのだ。
夢女子には絶好のシステムなのである。
しっかりロリゴシック部屋にした。
私は、スターライト学園の生徒。他のクラスの藤堂ユリカというアイドルを密かに推している。
彼女は一見強い吸血鬼キャラだが、実際はとても穏やかな人なのだ。私生活は表に出さず、完璧に吸血鬼キャラを演じている。プロ意識の高さは素直に尊敬している。
でも私は知っている。オフはメガネっ子なこと。褒められると照れて素が出ちゃうこと。結構頻繁に出前でニンニクマシマシラーメンを食べていること!ギャップ萌え~!!!これがあるからついつい目で追っちゃうんだよね~。
ある日の夜。
レッスン長引いちゃった、、急いで寮に戻らないと、、、こっちが近道なんだよね
え、
寮の裏口から部屋に戻ろうと茂みから飛び出すと、
ユリカちゃん!?
髪を下し、赤眼鏡をかけたユリカが立っていた。
手にはラーメンの器。そしてこの匂いはニンニク!?
このくらいにしておこう。実際にユリカ様のセリフを自己解釈して表に出すのは勇気がいる。
ここでちょうど分岐点になる。
ルート1
完全なオフを見せたことがきっかけで急激に仲良くなり、呼び捨てで呼び合うようになる。
ルート2
実は本当に吸血鬼の末裔だった。
現代で弱体化したものの吸血と洗脳の能力は残っていたため口封じに血を吸われて主従関係に。このルートだと様付け、敬語で会話する。
そしてどちらもユニットを結成するという結果に繋がる。衣装は言わずもがなオールロリゴシックだ。魔夜さんにお揃いで仕立ててもらう。
私は吸血鬼ユリカ様に血を吸われた眷属。200年生きているんです。あなた方よりもずっと年は上ですよ。とはいえ、力はユリカ様に遠く及びません。
どちらのルートでもファンの前では様付けである。
ちなみに人間→眷属 なので日光、ニンニク、十字架等は嫌いだが耐性がある。
厳しく生活を制限しなくてもいいようにご都合設定まであった。
軽く脚色はしているがこんなことを考えていた。私の人生初夢女子はユリカ様だった。

